健康減量コーチ 板倉直人様|健康な身体づくりに関する教育を”義務教育”に取り入れたい!


事業内容を教えてください

大きく二つあります。一つは”Athkit”という個人向けの健康減量指導の事業をしています。
それは”ただ、減量できます!”というものではなく、健康的に痩せることにフォーカスしています。

見た目を良くするために”痩せたい”と思っているのに、数字だけを見てしまうとどんどん老けていったり、やつれて不健康になってしまうので、それでは目的を見失ってしまい本末転倒だと思います。なので”Athkit”では”いかに健康的に減量するか”ということにフォーカスして指導をしています。

もう一つは、今年立ち上げた「うぇる・なす」という企業向けの健康経営支援サービスです。
ウェルネスという言葉を文字ったもので、主に企業の社長、経営者、社員の皆さんに対して教育や指導をメインに健康管理を行うサービスです。

事業を始めたきっかけを教えてください

私は、プロアスリートとしてキックボクシングをやっていた経験があります。もともと大学卒業後に就職して車の営業をしていた時に「キックボクシングで1回花を咲かせたい!」と思い立ちました。40歳や50歳になってから「やっておけばよかった」と後悔しても遅いと思ったので「世界チャンピオンになるので、辞めます!」と会社に辞表を出してキックボクシングに転身をしました。

当時、会社員時代の生活習慣がとても悪かったので、身体はかなり不健康で仕事のパフォーマンスも悪かったのですが、それでもその時は身体に悪いことをしているとは認識していませんでした。そんな状況でアスリートの世界に入ったので、身体も動かずパフォーマンスも悪く、何より顕著に出るのが”怪我が多かったこと”でした。キックボクシングはコンタクトスポーツでぶつかる競技なので、やはり怪我をするわけですが打撲とかではなく骨折や靭帯を切るなど一回やってしまったら半年間動けなくなるような怪我を毎試合のようにしていました。

キックボクシングなので武器が手と足なのですが、パンチをして拳をだいたい2回か3回折ると使い物にならなくなって引退する選手がほとんどですが、実は私は7回折った記録を持っています。そうすると骨がくっつかなくなり、医者からも「引退だね」と言われましたが、それなら利き手の右手を使わなければいいんじゃないのかと思い、左利きに転向したのですが、それだけだと堂々巡りで繰り返しになるわけです。

なぜこんなに怪我をするのかを自分で考えた結果、やはり食生活と生活習慣が原因ではないかと思い、悪い細胞を全て入れ替えようと思いました。そこから健康的な食事や生活習慣、一番高いパフォーマンスを維持するための習慣などをとことん研究して実践していきました。すると見違えるほど強くなり、怪我をしなくなったり生活のパフォーマンスも良くなり、とても良い状態で練習や試合ができて、一気に日本チャンピオンに上りつめたという経験があります。それが私にとってものすごい感動体験でした。

体の細胞が全部入れ替わると思考が物凄くクリアになってポジティブになったので、健康になると気持ちも変わり、こんなに良いことはない!と実感しました。この競技をやっていなければずっと身体の状態が悪いままサラリーマンを続けていたのだろうと思います。
この私の感動体験を絶対に周りの人に伝えるべきだと強く思ったことが”Athkit”の事業の原点です。

「うぇる・なす」の事業を始めたきっかけを教えてください

Athkitは一対一なので大勢の人の健康を支えていきたいと思うと、どうしても時間がかかってしまうので、会社単位で事業を行うことに着目しました。社員が元気な会社が増えていけばどんどん社会も良くなって日本が元気になっていくと思います。

最終的には学校教育に関わっていきたいという思いがあります。健康的に減量するための正しい知識を持っていない方がとても多いので、学校で学ぶ機会を作るために将来的には義務教育に組み込んでいきたいと思っています。

今まで大変だったことや失敗したことはありますか?

人に伝えることに関して、きちんと相手に伝わるように話すことにとても苦労をした経験があります。
私の感覚ですと、ただ自分が伝えたいことを話しただけでは相手に5%ぐらいしか伝わりません。ましてや私はお客様に生活習慣を変えてもらわないといけないので、”話を聞く→理解する→行動する”という段階までいくことはとても大変なことでした。

はじめた当初は「こうしてください」「これは悪いですよ」「明日からこうしましょう」など、私の知識を伝えるだけで満足していたのですが、それだとお客様は全く行動しませんでした。どうしたら動いてくれるのか、伝え方や表現の仕方が悪いのかなど、試行錯誤をしました。

あなたにとっての”質の高い教育”とは何でしょうか?

私がお客様に伝えることにおいて一番大切にしていることは、目的目標をはっきりさせるということです。

学習方法と定着率の関係を表す”ラーニングピラミッド“という図では、話を聞いただけだと5%しか人の記憶に残らず、人に話すと10%、実践して20%になると表しています。私がただ話を伝えただけでは5%しか相手の記憶に残らないので、行動まで変わるはずがありません。それは外から与えるコントロールになってしまうので、最終的に行動するのには自分の気持ちからの内発的な動機が必要です。

自発性を促すような目標の設定ができていないと人は動かないし何事も達成し得ないということに着目して勉強をし、最終的に行き着いたのは「そもそもあなたがそれをするのは”なぜ”なのか?」という”Why”の部分をまずはじめに明確にすることです。

例えば”痩せたい”という依頼で来られた方には最初にその目的をはっきりさせてもらいます。「なぜ痩せたいと思ったのですか?」と聞くと「太ってるのが嫌だから」という方がいらっしゃいますが、その動機ですととても弱くて絶対に続かないですし、150%失敗します。

ものすごく抽象的で弱い目的になっているので、「太っているのが嫌だと思う理由はありますか?」「痩せてどのような自分になりたいですか?」と、どんどん具体的に掘り下げていくようにしています。

そうするとその方の本質が見えてきて、本当の痩せたいと思った理由に幼少期の心の傷や人間関係の悩みが関係していたりします。痩せるのは目的ではなく手段であり、掘り下げて見つけていった”Why”の部分が目的だということを認識してもらいます。「私はこれをしたかったんだ」「ここを直したかったんだ」というのがわかると、「太っているのが嫌」という動機の何百倍もの力が湧いてきます。
その土台が出来上がってはじめて、そこから逆算して”いつまでにこうしましょう”という具体的な数字の目標を立てて実践にうつることができるわけです。

その目的目標の設定をまずしっかりとこちらが作り、それをベースに行動してもらうことを大切にしています。その際は言語化して自分で実際に書き出してもらっています。パソコンではなく、紙とペンを使って書き、それを1日1回必ず声に出して読んでもらいます。作った時点ではまだ5%ぐらいしか意識には入っていないのですが、それを毎日読むことによってどんどん潜在意識に入っていくようになります。

言葉のパワーはものすごく強くて、自分の言葉で発することによって自分の人格やマインドが作られていくので、毎日読んでもらうと日々の行動が変わっていきます。なので一番根本の目的目標をはっきりさせてあげるというところを一番大切にして伝えるようにしています。

シゴトを楽しむために意識していることがあれば教えてください

“仕事を楽しめているのはなぜだろう?”と改めて考えたのですが、その一番の答えは”感謝すること”だと思いました。

感謝」の反対語は「当たり前」です。ありがとう”を漢字で書くと”有ることが難しい”で”有り難い”なのですが、ここに有ることが非常に難しい状態ということです。その反対語が「当たり前」で、多くの人が何でも当たり前だと思い過ぎてしまっていることがあると思います。なので私は当たり前と思うことほど”ありがとう”と感謝の気持ちを持とうと思っています。

どんな些細なことでも、一日何百回でも”ありがとう”と必ず口にして感謝をして過ごすと、世の中全部が良いものに見えてきます道端に咲いている花でも”誰かが植えたんだろう”ではなくて、”見る人が幸せな気持ちになるために誰かが植えてくれたんだ、ありがとう”と感謝をすると、自然と人生が楽しくなったり楽しいことが見えてきます。

楽しもうとするのではなく万事に感謝し、”ありがとう”という捉え方が出来るようになってくると自然と楽しい気持ちになり、仕事だけに限らずプライベートも人生全部が楽しめるようになると思います。

今後の目標や夢を教えてください

健康な身体づくりに関する教育を義務教育に取り入れたいと思っています。
大人になってから習慣を変えるのは大変なことなので、小さい頃から健康的な習慣を作っていくということを日本の文化にしていきたいと思っています!

最後にメッセージをお願いします!

「闘魂経営塾」という起業家を集めて経営者の心の在り方を勉強する塾を運営しています。
そこでは損益の勉強などもしますが基本は目的目標の部分と、仲間と一緒に”人のために行動できる思考”になっていくことをベースに活動しています。

他には、ストアカで「大人の部活」という活動をしています。ランニング部、登山部、ボルダリング部、キックボクシング部などいろんな部があり、私はその部活を統括しています。そういった運動はみんなで仲良くコミュニティーでやる方が楽しいですし続けられるので、そういったコミュニティーを作って提供しています。

先ほどの「闘魂経営塾」にも言えることですが、起業家は全部自分でやろうと一人で頑張りがちで、そうすると成長スピードがとても遅くなってしまいます。もっと頼ったり助け合うことができたら成長が早いですし、仲間で集まってお互いの仕事をフォローしていくことが大切だと思います。「大人の部活」も「闘魂経営塾」も仲間を作ってみんなで成長していこうという活動です。
成長する場や仲間が欲しいという方は「大人の部活」の方がまずは参加しやすいかと思いますので、是非お待ちしております!


板倉直人様 プロフィール

◎ Rainbow GYM 代表
健康減量コーチ
■ プロ格闘家の健康減量:https://athkit.jp/
 
◎ うぇる・なす 共同代表
■「うぇる・なす」企業の健康経営サポート: https://www.well-nass.com/
 

文責:シゴタネPressインタビュアー 清水七織子


「いいね」を押して最新情報を受け取る