time spot アート教室主催 福島道子様|近道せずにお子さん達の”遠回り”をサポートする


事業内容を教えてください

4歳から小学生までのお子さんに向けたアート教室を運営しています。

教室に通っていただくスクーリング型と、オンラインでレッスンをするオンライン型の2つのパターンがあります。

事業を始めたきっかけを教えてください

「アート教室をやりたい」という漠然した気持ちはずっと自分の中にあったのですが、なかなか場所やきっかけがなかったということもあり実現していませんでした。

4年前、近くに住んでいるお友達から「娘が絵が好きだけれども近くに通えるアート教室がないので娘に教えて欲しい」と言われたことが教室を始めるきっかけとなりました。

私自身に子どもが出来て今まで通りでは子育てと仕事の両立が難しいと思い、働き方について考えていた時期でもありました。グラフィックデザイナーの仕事をセーブし、両立しながら子育てをしたい!と思い、アート教室を本格的に開くことにしました。

オンラインで教室を始めたのはコロナがきっかけでした。コロナの影響で対面でのアート教室は一時的に中止し、元々アート教室に通って下さっていた生徒さんたちのためにオンラインの教室を始めました。みんなずっと家にいて絵が描けなくて大変だろうなと思い無償で始めたのですが、始めてみるともっといろんな人にも受けてもらうことが出来るのではないかなと思うようになり、休校期間中に一般公開して全国どこからでも無料で受けられるようにしました。

その結果、日本だけでなく全世界にまで広がり延べ800人のお子さんが受講してくださいました。まさに『ピンチがチャンス』となりました!
 

事業を始めてから失敗したことはありますか?またそれをどのように乗り越えましたか?

大変だと思うことは、今は全て一人で教室を運営しているので私が怪我をしたり病気になったりした時に生徒さん全員に迷惑がかかってしまうこと、”代わりがいない”ということです。健康管理には常に気を遣っています。

失敗した経験は、アート教室をはじめた頃、アート教室の方針が生徒さんのお母さんに上手く伝わっていなかったことでお母さんがお子さんを叱ってしまったことです。

アート教室というと「絵が上手くなるために通う場所」という感覚を持って来られる方がいらっしゃるのですが、私の考えるアート教育は絵が上手くなるだけではなく”何かを作ること”を通して色々なことを学んだり、身に付けていって欲しいと思っているので、失敗したり上手くいかないこともすごく大切で必要以上に手伝いすぎたり口を出しすぎたりしないようにしています。そうすると作品が出来上がらなかったり未完成のまま終わってしまうこともありまして、それを見た保護者の方を怒らせてしまったことがありました。

それからはレッスンの後には”今日の制作でがんばっていたところ”や”作品を作った意味”など、必ず一人一人の保護者の方にお話をして伝えるようにしています。

オンラインでも保護者の方がお子さんの隣で見てサポートして下さっているので、レッスン中にも「今こういうところがすごく良かったよ!」とその子のがんばっているところや良いところなど、”結果だけではなくプロセスを褒める”ということを常に意識しています。それから教育方針を保護者の方と共有していくことでお互いの気持ちの行き違いを防いだり、方針を理解してもらうように努めています。

レッスンをする上でお子さんと保護者の方の両方に満足してもらう、理解してもらうことが大切であり、私のレッスンをきっかけに子どもたちが家でも自由な制作ができるようになったら嬉しいなと思います。

あなたにとっての”質の高い教育”とは何ですか?

短絡的に絵の描き方やテクニックばかりを教えるのではなく、近道せずにお子さん達の”遠回り”をサポートすることを大切にしています。大人の判断で「こうすれば簡単にできるよ」「こうしなさい」と言うのではなく、お子さんの「やってみたい!」「認めて欲しい」「話を聞いて欲しい」という気持ちを受けとめながら、その子自身の力で成長していくことをサポートしていきたいと思っています。

規律やお友達との秩序については学校教育の中でしっかり学び、アート教室では「もっと自分は自由でいいんだ」ということを体感することで、その両方がバランス良く子どもたちに伝わっていくと良いと思います。

私自身、やんちゃ盛りの男の子を子育て中で、怒ったり言い聞かせることは簡単ですがいかに怒らずに子どもの心に届けるかということを意識しています。
”大人に伝わる話し方”と”子どもに伝わる話し方”は違うと思うので、どうしたら子どもに伝わるかなと日々考えています。そして自分の息子で上手くいったことは生徒さんにも応用していくようにしています。

シゴトを楽しむために意識していることはありますか?

自分自身が楽しむことで、クオリティが上がっていくと思うのでどんなことであっても楽しめる仕事を選び、もしちょっとつまらない仕事であったとしてもその中に楽しめる要素を見つけることで自分自身のポテンシャルやモチベーションを高めるようにしています。

そうすることで自然とクオリティが上がり、そこから探求心が生まれてあらゆる部分に広がっていくのではないかと思います。仕事を選ぶ基準として自分の時間を切り売りしている感覚になるような仕事はしないようにしています。

楽しくて、どれだけ自分の時間を費やしても苦にならない仕事を選んでやれるということは会社員ではできなかった働き方だと思います。

今後の目標と夢を教えてください

オンラインのアート教室を始めたことで世界中の子ども達と繋がることができるようになったことですごく視野が広がりました。少しでも多くのお子さんにアート教室を体験してもらいたいという気持ちもあるのですが、インターネット環境を使って全世界の子どもたちにも伝えたい、広めたいというのが今の私の大きな夢です!

例えば世界中の学校がない地域に住んでいるお子さんやすごく危険な道のりを長い時間歩いて行っているお子さん、世界中の色々な境遇にいるお子さんでも、そこにインターネット回線があればそれで学校が出来るのではないかと考えています。数年後には翻訳の技術も発達し、言葉を上手く伝えられることが出来れば教育格差を縮めることにも繋がるのではないかと思います。近い将来実現出来そうな感じがするのでこれはぜひやってみたいと思います!

最後にメッセージをお願いします!

対面もオンラインの教室も一人1回の体験レッスンが出来るようになっています。
オンラインでは単発のレッスンもやっているので「ちょっとやってみたいな」とか「やってみたい課題がある」という方でも選べるスタイルになっています。まずは一度どんなものか体験してみて欲しいと思います。

それからワークショップも開催しています。
ステンドグラス作家もしているのでガラスに絵付けをするという技法を用いて小物を作るワークショップをしています。夏は風鈴、冬はキャンドルホルダーとクリスマスツリーがテーマになっています。
ワークショップは対面での開催で、私のアトリエに来ていただいたり色々な場所でイベントを開催しているのでぜひ参加していただきたいと思います。

福島道子様 プロフィール

■  time spot アート教室主催

・time spotアート教室 ホームページ:https://www.mieart.net/
・ステンドグラス作家 Mie ホームページ:https://www.stained-glass-mie.com/
・ステンドグラス作家 Mie Instagram:https://www.instagram.com/stained_glass_mie/

文責:シゴタネPressインタビュアー 清水七織子


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